こんにちは!
「家を買うのと賃貸、どっちがお得?」という論争はよくありますが、正直なところケースバイケース。ライフスタイルや将来設計によって最適な選択は異なります。
この記事では、経済合理性の観点から賃貸と購入それぞれのコストを比較し、メリット・デメリットを整理した上で、どんな人に向いているのかを解説します。
具体的な費用を比較
賃貸の場合(例:東京都内・2LDK・55㎡)
初期費用
- 敷金(2ヶ月):30万円
- 礼金(1ヶ月):15万円
- 仲介手数料:15万円
- 火災保険:2万円
- 初期費用合計:約62万円
月々の費用
- 家賃:15万円
- 管理費・共益費:1万円
- 月々合計:16万円
- 年間合計:192万円
その他の費用(2年ごと)
- 更新料(家賃1ヶ月分):15万円
- 火災保険:2万円
- 2年ごとの合計:約17万円
購入の場合(例:同条件・中古マンション)
初期費用
- 物件価格:5,000万円
- 頭金(20%):1,000万円
- 諸費用(銀行事務手数料、印紙代、登記費用等):約150万円
- 仲介手数料:約165万円
- 初期費用合計:約1,315万円
月々の費用
- ローン返済(35年、金利1%):約11.5万円
- 管理費・修繕積立金:2.5万円
- 固定資産税:約1.1万円(毎月換算)
- 月々合計:約15.1万円
- 年間合計:約181.2万円
長期的な資金計画を考える
35年で比較した場合の総支出
賃貸の場合
- 初期費用:62万円
- 家賃等(年間192万円×35年):6,720万円
- 更新料・火災保険(35年÷2×17万円):297.5万円
- 35年間の総支出:約7,079.5万円
購入の場合
- 初期費用:1,315万円
- ローン等(年間181.2万円×35年):6,342万円
- 室内修繕工事:350万円
- 35年間の総支出:約8,007万円
- ただし、35年後の資産価値(約2,500万円)を考慮すると、実質支出は約5,507万円
賃貸のメリット・デメリット
【メリット】
✅ 初期費用が抑えられる
✅ ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる
✅ 修繕費や固定資産税が不要
【デメリット】
❌ 家賃を払い続けても資産にならない
❌ 家賃が上がる可能性がある
❌ 間取りやリフォームの自由度が低い
購入のメリット・デメリット
【メリット】
✅ 資産として残る
✅ 間取りや設備を自由に変更できる
✅ ローン完済後は住居費が不要
✅ 資産価値が上がる可能性がある
【デメリット】
❌ 初期費用や維持費が高い
❌ 簡単に引っ越せない
❌ 資産価値が下がる可能性がある
賃貸・購入 それぞれに向いている人
【賃貸が向いている人】
- 転勤や引っ越しの可能性がある人
- 住まいに大きな費用をかけたくない人
- 修繕や維持管理の手間を避けたい人
- 地震リスクが怖くて仕方がない人
- いろんな場所に少しずつ住みたい人
【購入が向いている人】
- 長期間同じ場所に住む予定がある人
- 老後の住居費を抑えたい人
- 自分好みの家を作りたい人
- これから資産インフレが進行すると考える人
- 家を資産として残したい人
まとめ
「賃貸と購入、どちらが得か?」に明確な正解はありません。
例えば、10年前に東京で不動産を購入した人は、購入時より値上がりしているケースが多いですが、それはあくまで現時点での話。投資的な側面だけでなく、「自分にとって家とは何か?」を考えることも大切です。
不動産は単なる資産ではなく、思い出や暮らしが詰まった場所。仲介の現場で多くの人と接していると、それぞれの考え方や正解があると感じます。
もし「自分にとってどちらが最適か?」と悩んだら、ぜひ シェルパス不動産 にご相談ください。中立的なアドバイスや、あなたに合った選択肢を一緒に考えるお手伝いをいたします。