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50代からの資産形成は「遅すぎる」と思う方もいるかもしれません。しかし、どの年代からでも資産形成は始められます。単身者であれば生活スタイルが比較的自由なため、柔軟に対応できるのも強みです。この記事では、50代の平均資産額や貯金額、そして無理なく始められる資産形成の方法を紹介します。
■ 50代の平均資産額・貯金額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(2023年)によると、50代単身世帯の平均金融資産額は以下のような結果が出ています。
- 金融資産保有世帯の平均:1,200万円程度
- 中央値:600万円程度
また、「貯金ゼロ」の割合も一定数存在するのが現実です。家族がいない分、単身者は固定費を抑えられるため、資産形成に取り組みやすい側面があります。
■ 金融資産だけではない家計全体の資産
上記データは、金融資産に限ったもので、不動産資産価値は加味していません。家計で見た時の不動産の資産価値は「売却想定価格ー住宅ローン残債ー諸費用」が目安になります。
簡単にシミュレーションしてみましょう。
例えばあなたが現在55歳(2025年)で、35歳(2005年)に東京23区23区で購入した5000万円のマンション(金利1%、35年返済)で返済していたとすると、残債は2358万円となります。
売却想定価格は購入した物件によって大きく異なりますが、ニッセイ基礎研究所のデータ(東京23区新築マンション価格指数)によると、東京23区であれば2005年を100として2022年のデータまでしかないですが、192.4ポイントになっています。(2025年はさらに上昇しています)
コンサバに見て、室内の減価も含め50%上昇していたとしたら、7500万円で売却できることになります。
諸費用は売却価格に対しての仲介手数料と抵当権抹消費用、ローン全額返済手数料(銀行による)がかかり、約4%見ておけば十分です。この場合は300万円。
そうすると、「7500万円(売却想定価格)ー2358万円(住宅ローン残債)ー300万円(諸費用)」となり4842万円が金融資産とは別に家計の資産として考えられます。
このように考えると、資産性が高い物件を購入することが大切になりますね。
■ 50代が資産形成を始めるポイント
1. 支出の見直しからスタート
まずは毎月の支出を見直しましょう。単身者の場合、少しの工夫で大きな節約が可能です。
- サブスクサービスの整理
- 保険の見直し(不要な特約を外すなど)
- 格安スマホへの変更
家計簿アプリを使うと支出管理がスムーズになります。
節約や貯金についてはこちらでも詳しく書いています!
https://home.sherpath.jp/blog/1780/
2. 無理のない積立投資を始める
50代でも、積立投資は有効な資産形成方法です。月々数万円からでも始めることで、時間の経過とともに資産を増やせます。
- つみたてNISA:税制優遇があり、インデックスファンドを選べばリスク分散も可能
- インデックスファンド:手数料(信託報酬)が安く、長期的なリターンが期待できる
短期間で大きなリターンを狙うのではなく、堅実な運用を心がけましょう。短期間ではギャンブルのようになることが多く、プロでもなかなか勝てません。長期的な流れに乗るような気持ちで、下がっても慌てずにむしろ買い増すくらいの余裕を持ちましょう。
3. スキルを活かした副業や収入源の確保
50代から新たな収入源を確保することも資産形成の一環です。
- オンライン講師やライティング業務:経験を活かせる仕事
- 趣味を活かしたハンドメイド販売
- シェアリングエコノミー(民泊や駐車場貸し)
副業収入はそのまま投資や貯金に回せるため、資産形成を加速させます。
それだけではなく、新しいことを始めることで、社会的なつながりや充実感と貢献感は、人によってはお金以上の価値をもたらすことでしょう。人生100年時代と言われているいま、様々な自分を見つけるには、勇気を出して新しい一歩を踏み出すことが、結果的に人生の充実につながると思います。
■ 注意すべき資産形成のポイント
1. 高リスクな投資に注意
「短期間で資産倍増」をうたう投資話には注意が必要です。50代は損失を取り戻す時間が限られているため、リスクの高い投資は避け、堅実な方法を選びましょう。といっても、何がリスクが高いのかを見極めることは容易なことではありません。自分だけでは決めずに、周りに相談することも大切です。特に儲け話は客観的な意見が大切です。
2. 老後資金の目標を設定する
単身者の場合、老後の生活費は一般的に夫婦世帯よりも少なくなりますが、それでも一定の資金は必要です。総務省のデータによると、単身高齢者の生活費は月額15〜20万円程度が目安とされています。
例えば「65歳までに1,500万円を準備する」といった具体的な目標を設定することで、資産形成の計画が立てやすくなります。
3. 公的年金を最大限活用する
公的年金は老後の重要な収入源です。
- 繰り下げ受給:受給開始を遅らせることで年金額が増加します。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):節税効果があり、老後資金の準備に適しています。
節税効果も考慮しながら、公的制度を上手に活用しましょう。
■ まとめ:50代からの資産形成は決して遅くないが、、、自分軸をもつ。
50代からでも資産形成は決して遅すぎることはありません。むしろ、ライフスタイルが安定している分、柔軟に資産形成に取り組めるメリットがあります。
支出の見直しから積立投資、副業まで、自分に合った方法を選び、老後に向けた安心感を手に入れましょう。
ただし、将来不安ばかりを気にしては今を楽しむことはできません。
人生は常に「今の連続」です。貯蓄・投資・消費のバランスを考えながら、今しかできないこと、やっておきたいことなどはやるようにしたいですね。何のために貯蓄をするのか、何のために投資するのかなど、自分軸を持つと納得して行動できると思います。
この記事が少しでも資産形成のヒントになれば幸いです。
この記事を参考に、ぜひ今日から具体的な行動を始めてみてください!