シングル女性が不動産を購入する前に知っておきたい! 必要な初期費用の全体像
こんにちは。シェルパス不動産です!
自宅購入を検討する際、物件価格だけでなく、さまざまな「初期費用」が発生します。初期費用は物件購入時に一度きりの支払いとなるため、計画的に準備することが大切ですので解説したいと思います。
初期費用の主な内訳
・仲介手数料:仲介会社を通して物件を購入する際にかかる費用で、一般的に物件価格の3%+6万円(税抜)が相場です。
・登記費用:購入した物件を自分の名義にするための費用で、司法書士に依頼します。物件価格や場所によって異なりますが、30~50万円ほどかかることが多いです。主に所有権移転と抵当権設定費用を、司法書士の報酬や登録免許税として支払います。
・印紙代:購入契約時に売買契約書に貼付する印紙代も必要で、物件価格に応じて1〜3万円ほどです。また銀行ローンの契約書(金銭消費貸借契約書)にも印紙代がかかります。
・住宅ローン事務手数料:銀行によってまちまちですが、融資金額の2%(税抜)ほどです。
・火災保険料:住宅ローンを組む場合、火災保険への加入が必須です。保険料は物件の広さや構造によって異なり、火災保険と地震保険を5年分を一括で支払うことが多いため、10万円前後かかることが多いです
・引越費用や家具購入費(その他:意外とかかる):意外と見落としがちな費用として、引越費用や新居用の家具・家電購入費があります。引越シーズンによって料金が変わるため、購入時期を調整すると節約できる場合もあります。
これらの費用を含め、物件価格の約6〜10%を初期費用として見積もっておくと安心です。
頭金ってどのくらい必要? 不動産購入のための頭金の目安と決め方
頭金の目安
一般的に、物件価格の20〜30%を頭金として準備するのが理想とされていますが、低金利時代は物件価格を借入し、手元資金は運用することも検討しましょう。下記には注意が必要です。
「頭金ゼロ」のリスクとメリット
頭金を用意せずにローンを組むと、初期の手持ち資金が少なく済みますが、返済額が多くなり、毎月の支払いが家計に負担を与える可能性があります。また、住宅ローンの審査が通りにくくなる場合もあります。
無理なく準備するための頭金計画の立て方
頭金の準備には、無理のない範囲で積立貯金や定期預金を利用することがおすすめです。計画的に貯蓄を進めておくことで、金利の低いローンが通りやすくなります。
購入後にかかる維持費(ランニングコスト)
物件購入後には毎月や年ごとにかかる「維持費」が発生します。初期費用と違い、長期的に支払い続ける必要があるため、しっかり把握しておくことが大切です。
修繕積立金
マンションの場合、月々の修繕積立金が必要です。マンションの築年数と平米数が主な変動要因となります。将来の修繕費用を賄うためのもので、物件の築年数や規模によって異なりますが、月々1万円〜2万円程度が一般的です。
管理費
管理費は、共有スペースの清掃や設備の維持管理にかかる月々の費用です。修繕積立金と同様、マンションの規模や立地により異なりますが、こちらも物件の築年数や規模によって異なりますが月に1万円〜1.5万円程度かかるケースが多いです。
固定資産税
物件を購入すると、毎年の固定資産税がかかります。税額は物件の評価額によって異なりますが、通常、住宅用物件に対しては固定資産税が軽減される措置があります。毎年の納税額は平米数と築年数によってまちまちですが10万円前後が目安です。
シングル女性の不動産購入には慎重な計画がカギ
シングル女性が自宅購入を検討する際には、物件価格だけでなく初期費用や頭金、そして購入後の維持費についてもきちんと計画を立てることが重要です。
また、管理費・修繕積立金については安ければよいというものでもなく、マンションとして適切な積立ができているかが大切です。
著者情報
シェルパス不動産エージェント。金融・不動産業界での経験はもちろん、自宅購入・不動産投資の経験から自宅購入の伴走をします。 ◆保有資格◆CPM(米国不動産経営管理士)/ 宅地建物取引士 / ファイナンシャルプランナー / 賃貸不動産経営管理士 / 相続アドバイザー / 基礎心理カウンセラー等◆◆
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